• 新しいシングル“Enchant”のインタビューではありますが、THE ORAL CIGARETTESにとって非常に大きなイベントだった「PARASITE DEJAVU 2022」以降初めての作品ということもあって、その振り返りから話を始めたいです。まずはざっくり、昨年開催したPARASITE DEJAVUは拓也くんにとってどんな2日間でしたか。
• 山中拓也（Vo/Gt）：2022年はとにかく自分の好きなことだけ考えて楽曲制作していたので、正直、そこにお客さんがついてくるのかどうかも考えてなかったんですよ。なので、さいたまスーパーアリーナが埋まったこと自体にビックリしましたね。
• 好きなことというのは、たとえばDREAMLANDというクリエイティブレーベルを立ち上げたり、いろんなアーティストとコラボしたり、それに伴って“ENEMY feat.Kamui”のように今までとは違う毛色の楽曲を出したり、みたいなことですか。
• 山中：そうです。いまだに、日本ではフィーチャリング文化が受け入れてもらいにくいじゃないですか。
• フィーチャリングやコライトをそのバンドとは別物として見ちゃう傾向が強いですよね。
• 山中：そうそう。それでも俺は、お客さんのことを考えず自分のやりたい人と一緒にやりたかったんですよ。その結果、PARASITE DEJAVUのステージでいろんなアーティストを呼び込んで歌ってみて、これだけの盛り上がりが生まれるんだっていう驚きがあったんですよね。あれだけの熱気が生まれたのは、やってきたことが間違いじゃなかったんだなって確認できる瞬間でもあって。同時に、ファンに対する信頼感と感謝も増しましたね。

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